作:アッバス・キアロスタミ
訳:愛甲恵子
判型:たて188㎜×よこ188㎜
製本:オールカラー並製 96ページ
内容:イランを代表する映画監督アッバス・キアロスタミが、「友だちのうちはどこ?」発表の3年前に絵と文を描きおろした本邦初訳の絵本! イランでは現在も版を重ねている13万部超のロングセラー!
みどり、きいろ、だいだいいろ、あか、みずいろ、むらさき、くろ、しろ。さまざまな色の存在を、身近な風景や食べ物、植物や生きもの、道具などの絵を通してやさしく、ときにはユーモアを交えて教えてくれます。子どもたちを見つめて、子どもをとりまく世界を撮り続けた映画監督の視点で描かれたファーストブックは、とてもあたたかな色と形と言葉であふれていました。ぜひ、最終ページのキアロスタミのメッセージを受けとってください。
本書は子どもたちに色の存在を紹介する絵本です。そして、色のないところは自由に塗ることができる、描きこめる「ぬり絵やスケッチブックのような」機能もあります。どうぞ、キアロスタミの絵に自由な色をつけください。
アッバス・キアロスタミ:映画監督。1940年テヘラン生まれ。テヘラン大学美術学部で絵画やグラフィックデザインを専攻したのち広告の世界に入る。70年、児童青少年知育協会(カーヌーン)の映画制作部門よりデビュー作となる短編映画『パンと裏通り』を発表。その後『友だちのうちはどこ?』(87)、『クローズ・アップ』(90)、『そして人生はつづく』(92)などでその名が世界に知られる。『桜桃の味』(97)でカンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞。2012年には日本が舞台の『ライク・サムワン・イン・ラブ』を発表するも、16年に療養先のパリにて死去。
愛甲恵子:ペルシャ語翻訳家。東京外国語大学大学院修士課程修了後、10ヶ月のイラン留学を経て、2004年より美術家フジタユメカとともにサラーム・サラームというユニット名で、イランの絵本やイラストレーターを紹介する展覧会などを開催している。訳書に『ごきぶりねえさんどこいくの?』(ブルース・インターアクションズ)、『ボクサー』(トップスタジオHR)など、再話に『ノホディとかいぶつ』(福音館書店)、『アリババと40人のとうぞく』(ほるぷ出版)、『2ひきのジャッカル』(玉川大学出版部)。